現在はバーテンダーという職についていますが、今でもつよく憧れている職業があります。この憧れの情熱を持ったまま、年齢が今より20歳若ければ「どうすればその職業に就けるのか?」という最初の難関をも突破する自信があります。
まず「刀鍛冶」。テレビのドキュメンタリー番組などがあれば、憧憬のまなざしでもって食い入るように観ます。次に「文楽の人形遣い」。まだ10代だった頃、大阪の文楽劇場にて、間近で観た人形の動きに驚嘆し、こういう世界はすべてが世襲制だと、勝手に思い込んで諦めた当時が悔やまれます。
そして「鷹匠」。
今年(注:08年のこと)の正月、浜離宮庭園で初めて放鷹を見学しました。放たれた獲物を空中で捕える、よく訓練された鷹の姿は一見の価値ありです。
そして、何よりも私がシビれたのは、鳥打ち帽を被り、鷹を片手にのせ、野絆天を着た鷹匠のかたがたの衣裳でした。
帰り道、たまたまハンチングを被っていた私が鷹匠役、息子がタカ役になって鷹匠ごっこをしました。いくぶんユメが叶ったひと時でした。
オレンジメイル 2008年 3月配信分
追記:今回の文章は2008年お正月の時の感想ですが、翌2009年にも出掛けてきました。一富士二鷹三茄子とはよく言ったもので、見物人もけっこう盛大です。
なおタイトルは、ヒギンズ「鷲は舞い降りた " THE EAGLE HAS LANDED "」のもじりです。