イラストレーター、グラフィックデザイナー、装丁家、映画監督など多彩な顔をお持ちの、ごぞんじ和田誠さん。
この度(注:当時)世界の映画監督をモチーフとした油絵の個展が開催され(神宮前・HBギャラリー)そのうちのひとつ、キューブリックが描かれた作品を購入しました。
私事で大変恐縮ですが、そもそも、私が東京のセツ・モードセミナーというアトリエで学ぶきっかけとなったのは、和田誠さんから受けた強い影響からでした。そしてオレンジを店名としたのは、キューブリック監督の映画「時計じかけのオレンジ」がもとです。私の人生を大きく揺さぶり、敬愛する両巨匠がひとつになった作品、私が買わずして誰が買うっ!…とまで思っちゃいました。
という訳で、今まで黒くて暗くて、飾り気もなかったカウンターの右側の壁に、大きな「華」がやってきます。私が活けるつたない花より、文字通り華やかなアクセントとなり、目にも楽しいひとときをお過ごしになれると思います。
オレンジ便り 2002年 11月配信分
追記:上の写真は、メモ用紙に描かれた作品のラフスケッチを、和田さんから頂いたものです。