元来、興味がないせいか、パチンコや麻雀などのギャンブルをする事がありません。ただ、随分昔に、二度ほど競馬の馬券を買ったことがあります。
競馬新聞の見方を教わり、あーだこーだの助言を聞き、直感と霊感を加味して選んだ馬券。たいした金額ではないものの、あれこれ悩み、思い入れのできたレースをテレビ中継で眺める日曜の昼下がり、その興奮はなかなかオツなものでした。
これと似た興奮を味わえるのが、そう、もうすぐ行なわれる選挙(注:第45回衆議院議員選挙のこと)。
新聞を見、あーだこーだの公約を聞き、ポスターを眺め、直感と霊感を加味して記入する投票用紙。そして投票してこそ、興味も思い入れもできるテレビの開票速報。
投票用紙は無料と思うなかれ、現在・過去・未来、都民税所得税消費税贈与税固定資産税車両税ガソリン税酒税…その他、たいした金額をつぎ込んでいます。
言わば「払戻し金」を少しでも多く、しかも競馬と根本的に違うのは「一等賞は我々が決める」という事。8月最後の日曜の夜は、ウチワ片手にビールと枝豆で、選挙の重賞レースを眺めるのもオツかと。
ただ、ドロドロした人間模様は、駿馬のように美しくないのが欠点。
オレンジメイル 2009年 8月配信分